維新・副代表の吉村知事「分配って財源どうするの?増税?借金?そんな無責任な政治ダメ」

 第49回衆院選の公示から一夜明けた20日、日本維新の会・吉村洋文副代表は兵庫県内の各所で精力的に街頭演説を行った。

 維新は兵庫県内12選挙区で、自民に次ぐ過去最多の9人を擁立。本拠地である大阪に近い神戸・阪神間以外での勢力拡大を狙う。

 午後1時半すぎ。白鷺城とよばれる世界遺産・姫路城を正面に見据えるJR姫路駅前で、約1200人(陣営発表)にふくれあがった聴衆を前に、吉村氏は「分配、分配って言うけど、じゃあその財源、どうするんですか?増税ですか?借金増やすんですか?そんな無責任な政治やっちゃダメ!」「分配するって(各党)言いました、ありがたいです、でもお金どこから出てくるんですか?自民党のポケットマネーですか?」と選挙対策と揶揄されるバラマキ政策を批判。「次の世代に借金背負わせてどうするの!」と声を張り上げた。

 国会議員の給与やボーナス、月額100万円の文書通信交通滞在費についても追及。「まぁ~皆さん、僕は腹立ってしょうがないんです。国会議員の皆さん、何と冬のボーナス、もう受け取ってるんですよ、もう(議員の)身分なくなってるのに。なんと、188万円!支払い者、(国民の)皆さんです。おかしいでしょ?!」と切り出すと、集まった人からは「え~っ?!」「え~っ?!」と次々と声があがり、独演会のような様相に。

 「毎月、100万円(※文書通信交通滞在費)お小遣いもらってます。100万円ですよ!領収書のいらない経費って、なんなんです?」と政治家とカネの話題も持ち出し、勢いづいた。維新は文書通信交通滞在費の使途を公表している。

 自身は大阪府知事任期4年での退職金約4000万円を受け取らないことなどを説明しながら、「政治家がぬるま湯につかってたらダメ!成長のためには改革が必要。改革する政党が1つぐらいあっていい。特定の業界や団体、既得権団体ばっかりにお金を回す、そんな古い政治やってたらダメ。政治家に近い人にお金を回す政治、これやめていきましょう!」と与党、野党を批判するとともに、身を切る改革を訴えた。

 姫路市(一部のぞく)の兵庫11区は、自民前職の松本剛明候補(62)、維新新人の住吉寛紀候補(36)、共産新人の太田清幸候補(66)で争う。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス