宝塚歌劇で「シティーハンター」“もっこり”冴羽リョウはすみれコードでどうなった?

ミュージカル「CITY HUNTER-盗まれたXYZ-」で、主役・冴羽リョウを演じる彩風咲奈(右)と、100tハンマーを振り下ろす槇村香役の朝月希和=宝塚大劇場(撮影・吉田敦史)
ミュージカル「CITY HUNTER-盗まれたXYZ-」で主役・冴羽獠を演じる彩風咲奈(中央)と海坊主役の縣千(右)ら=宝塚大劇場(撮影・吉田敦史)
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 宝塚歌劇雪組新トップスター彩風咲奈(あやかぜ・さきな)が7日、兵庫・宝塚大劇場で「CITY HUNTER-盗まれたXYZ-/Fire Fever!」の初日を迎え、本拠地お披露目を果たした。

 「CITY-」は北条司氏原作の大人気同名コミックの舞台化。主人公のすご腕スイーパーの冴羽リョウ(リョウはけものへんに僚のツクリ)は、原作では女性に目がなく「もっこり」といった表現もある。

 一方、宝塚は「清く正しく美しく」と品格を大切にする。過激な表現や、品格を落としたりファンの夢を壊すような演出は基本的に行わない。通称「すみれコード」と呼ばれる暗黙の了解もある。

 リョウを演じた彩風も「なるべく原作にキャラクターを近づけることはもちろん、宝塚の男役が演じているということを大切にしたい」と語っていた。その言葉通り、八頭身の抜群のプロポーションを生かし、外見は原作ファンも納得の再現度。コミカルな面とシリアスな面を緩急自在に演じ、宝塚ならではの「CITY HUNTER」を作り上げた。また「もっこり」も宝塚らしく「ハッスル」に言葉の雰囲気は損なわず言い換えられた。

 原作ではリョウをお仕置きする香が、100tハンマーを振るうシーンが何度も描かれている。宝塚ではこの特徴的なハンマーも、きちんと再現。香を演じた新トップ娘役・朝月希和(あさづき・きわ)が、何度もリョウに振り下ろしていた。

 ミック・エンジェル役の朝美絢(あさみ・じゅん)、槇村秀幸役の綾凰華(あや・おうか)、海坊主役の縣千(あがた・せん)、野上冴子役の彩(いろどり)みちるらも原作の世界観を大切にした役作りを見せていた。

 またアニメのエンディングテーマだった「Get Wild」も彩風が銀橋と呼ばれるエプロンステージで披露。オープニング曲の「City Hunter~愛よ消えないで~」も朝月が熱唱し、アニメファンの心もわしづかみしていた。

 9月13日まで。東京宝塚劇場は10月2日~11月14日。

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