村上春樹原作「ドライブ・マイ・カー」 カンヌ映画祭コンペ出品決定

映画「ドライブ・マイ・カー」のワンシーン。西島秀俊(左)と三浦透子(C)「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品が決まった「ドライブ・マイ・カー」(C)「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
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 世界的な人気作家・村上春樹氏の短編小説を濱口竜介監督が俳優・西島秀俊主演で映画化した「ドライブ・マイ・カー」(8月20日公開)が、7月6日から開催される第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが3日、決定した。また、上映時間が2時間59分の長尺であることや、フランス公開が決まったことも明らかになった。

 濱口監督にとっては商業長編デビュー作「寝ても覚めても」(2018年)に続く2度目のカンヌ国際映画祭コンペ部門への出品。「歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします」と期待している。

 濱口監督は第71回ベルリン国際映画祭で「偶然と想像」(21年)が銀熊賞を受賞。脚本を手掛けた黒沢清監督作「スパイの妻」(20年)が第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞と、このところ世界三大映画祭を席巻しており、国際的な脚光を浴びている。

 愛する妻が秘密を残して突然この世からいなくなってしまったという喪失感を抱えて生きている主人公を演じる西島は「『ドライブ・マイ・カー』では家族について、そしてより遠い人との関係について描いています。絶望の果てに人は再生できるのか。撮影をしながら監督はずっと問い続けていたと思います。監督が人間について深く思考し愛情を注いだ『ドライブ・マイ・カー』のカンヌ映画祭コンペ部門選出を心からうれしく思います」とコメントしている。

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