橋下徹氏 ドン・ファン元妻の裁判の難しさ指摘「単なる疑いではダメ」

 フジテレビ系「バイキングMORE」が30日、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77)が2018年5月に不審死した事件で、元妻の須藤早貴容疑者(25)が殺人容疑などで逮捕、送検されたことを報じた。番組では野崎さんが離婚届を持ち歩いていたこと、愛犬の埋葬をめぐって対立していたことなどを伝えたが、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏は仮に担当弁護士なら闘いようはあるかと問われ「大いにある」と言い切り、裁判の難しさを説明した。

 須藤容疑者の逮捕後、野崎さんの周辺からは同容疑者に不満を持つ野崎さんが証人2人と自身が押印した離婚届を持ち歩いていた、野崎さんの愛犬の埋葬をめぐり土葬か火葬かで対立していた、など夫婦仲の悪さを証言する声が噴出。殺害の動機に結びつくのかが注目されているが、橋下氏は「裁判になると、今言われたような話が全部証拠になるとは限らない」と断言。

 「弁護人が徹底的に争って、周辺の関係者のいろんな話もおそらく反対尋問をやっていく。2週間前、3週間前のことでもはっきり覚えていないのが普通の人間だから、法廷になるとすごく曖昧になってきて証言が揺らいだところを、裁判員としてはあれっとなるところがある。単なる疑いではダメで、ちゃんと立証が確実なレベルまでいかないと。グレーの場合は無罪っていうのが今の刑事裁判の原則ですからね」と続けた。

 MCの坂上忍が「橋下さんが、例えば須藤容疑者の担当弁護士になったとした時に、まだまだやりようはあるってことですか」と聞くと、橋下氏は「大いにある事件ですよ、これは」と即答。

 「早貴容疑者が(覚醒剤を)野崎さんの口に入れたっていうところをどう立証するのか。(当時)現場に2人しかいなかったというが、ほかの可能性は本当に100%排除できるのかっていうことを、弁護人はどんどん可能性の話をやっていくから、それを全部否定するのは大変な作業だと思う。もちろん今、証拠をたくさん持ってると思うんですけど」と、立証の難しさを丁寧に説明した。

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