NTT社長苦しすぎる答弁…議員と会食「良い勉強になる場」東北新社社長は苦渋

 NTTの澤田純社長は15日の参院予算委員会に参考人として出席し、総務省幹部への接待や国会議員との会食を通じて業務上の依頼や便宜について否定した。接待問題について陳謝したが、武田良太総務相との会食の有無には正面から答えなかった。放送事業会社「東北新社」の中島信也社長も出席したが、菅義偉首相の長男正剛氏について答えに窮する場面が目立った。総務省は、幹部ら計144人を対象に接待の実態調査を実施すると発表した。

 官僚との会食を巡り、参院予算委員会に参考人として出席したNTTの澤田社長。国会議員との会食目的を「刺激になる勉強の場」などとよどみなく答える一方で、菅首相や武田総務相との会食の有無には「上場企業の社長として個別の会食については控える」と正面から答えなかった。

 澤田氏は「関係の皆さまに大きなご迷惑とご心配を掛け、心よりおわびする」と陳謝。会食の目的を問われた際には「どなたも見識や知識が幅広い。非常に刺激になる、良い勉強になる場を提供してもらった」と述べ、業務に関する働き掛けは否定した。

 だが野党が武田氏らとの会食を追及すると、答弁回避を繰り返した。武田氏も「国民の疑念を招くような会食や会合に応じることはない」と、これまでと同じ答弁を連発。

 委員会には東北新社の中島社長も出席。東北新社側と総務省幹部の会食の場に正剛氏がたびたび同席していたため、接待要員だったのではないかと野党が問いただした。

 中島氏は眉間にしわを寄せつつ「大変優秀な若者だが、接待のためにいたのではない」「接待で一定の役割を担っていたとは考えていない」と重ねた。正剛氏の入社理由や接待での役割などは「申し訳ありませんが、私のところに報告が上がっていません」と返答に窮した。また、会社側が総務省幹部らの接待を繰り返していた目的を問いただされた際には「顔つなぎだと。具体的な目的ではなく、いつもお世話になっているから誘った」と苦渋の表情を浮かべた。

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