川嶋あい「泣きそうに」 大阪の中学校で卒業式サプライズ 先生からの応募で生徒感涙

卒業式にサプライズ登場した川嶋あい=大阪府泉南市立西信達中学校
卒業式にサプライズ登場した川嶋あい=大阪府泉南市立西信達中学校
卒業式にサプライズ登場した川嶋あい=大阪府泉南市立西信達中学校
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 シンガー・ソングライターの川嶋あい(35)が12日、大阪府泉南市立西信達中学校の卒業式にサプライズ登場し「旅立ちの日に」を披露した。

 コロナ禍で楽しい思い出を作れなかった生徒に対し、先生から贈られたプレゼントだった。卒業式で定番となっている名曲。65人の卒業生は合唱したい思いを抑えて聞き入った。透き通る声に感動し、涙をぬぐう生徒たちに川嶋も感激。「泣いている表情に(自分も)堪えられなくて、泣きそうになった。なるべく生徒の顔を見ないで歌った」と明かした。

 学年主任から長文メールで依頼された熱い思いに応えた。川嶋は「(各地での卒業式ライブを)17年間、ずっと続けてきたけど、こんなに涙があふれてきたメッセージは初めて」と振り返った。

 修学旅行などほとんどの行事が中止になり、ある生徒から「私たちの思い出は、勉強だけになりますか」と悲痛なメッセージが届いた。先生たちは「楽しいことをしよう」と約束したが、企画したイベントがコロナのため実現寸前で消滅するなど思いは叶わなかった。

 申し訳ない気持ちの中、生徒から感謝されたが、責める言葉はなかったという。最後のチャンスが川嶋の企画だった。「特別な卒業式ができたら」という土江美幸先生(38)からの思いが刺さった。

 「先生が生徒を思う気持ちが心底伝わってきた」という川嶋は、「この学校に行きたい。生徒に会いたい。先生の気持ちに応えたいと思った」とほほ笑んだ。東京から決定の連絡を受けた際、職員室ではガッツポーズの嵐だったという。最初に訴えた辻野雅さん(15)は川嶋の登場について「言葉に表されへんくらいうれしかった。先生方が企画してくれたことには感謝しかない」と話し、土江先生と笑い合った。

 涙腺を刺激する「旅立ちの日に」は20年以上前、上京が決まっている中、地元を思って作った曲。川嶋は「いま卒業する子たちに少しでも聞いてもらいたい。学校生活と重ね合わせて、元気を感じてもらうと心からうれしい」と思いを明かした。

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