「新しい地図」の細やかで心優しい支援 山田美保子氏が語る

 デイリースポーツ既報どおり、日本財団と稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「新しい地図」による「LOVE POCKET FUND」(愛のポケット基金)による「新型コロナプロジェクト」第二弾の支援先が、〈医療従事者の移動支援〉に決まったと5月26日に発表された。

 コロナ対策に不眠不休で奮闘している医療従事者やその家族への風評被害があることは、たいへん残念だし、悲しいことだが「事実」。なかには、公共交通機関を利用していることへの誹謗中傷まであると聞く。それらは一般外来にも影響を及ぼし、あろうことか、経営危機に陥っている病院やクリニックまで出てきているという。

 こうした状況を踏まえ、「1医療機関あたり100万円のタクシーチケットを提供し、医療従事者の皆さんの通勤に伴う身体的、精神的負担の軽減」を目的とする。支援金額は50か所、5000万円だという。

 同時に、第一弾支援先の報告もあった。「全国こども食堂支援センターむすびえ」への弁当・食材提供と、地域飲食店や地域団体と連携した子供たちへの食事提供及び相談支援だ。これは、臨時休校によって給食など栄養ある食事を十分に摂取する機会がなくなった世帯の子供たちが対象となる。

 第一弾も第二弾も、その背景にある問題をニュースなどで知っていた私。特に、給食がなくなった子供さんに食事を与えるために、自分は食事を抜く回数が増え、1か月で4キロも痩せてしまったというシングルマザーさんの記事を新聞で読み、心を痛めるも、不勉強ゆえ、そういう方たちへダイレクトに支援する術を知らず、寄付を募っている機関へ送金するにとどまっていた。

 よって、「LOVE POCKET FUND」の取り組みと細やかで心優しい支援には頭が下がる。「25ans」7月号で稲垣吾郎は、「人との繋がりや、手を取り合って前へ進むことの必要性を実感」「この状況を、人の想いに気づける時間にしなければ」と言葉を寄せている。

 SMAP時代から自分たちの社会的役割を熟知していた人たちがまた想いを形にしてくれた。5月25日現在、2億530万円以上の支援金が集まっている。もちろん、彼らのファンの皆さんの善意による結果でもある。本当にすごい人たちだと思う。

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