緊急事態宣言39県解除も…芸能界はステイ・ピンチ継続 ロケ、公演再開できず

 安倍首相は14日、官邸で記者会見を開き、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言について、39県の解除を決定したと発表した。大都市圏のある愛知、福岡も含まれるが、各地を本拠とするアイドルグループの活動再開は未定。テレビ局もロケや収録などを再開させるには至らず、芸能界は“ステイ・ピンチ”が続くとみられる。

 39県で宣言が解除されても、芸能界は緊急事態のままだ。

 愛知を本拠とするSKE48、新潟を本拠とするNGT48、瀬戸内7県を本拠とするSTU48、福岡を本拠とするHKT48の関係者は、いずれもデイリースポーツの取材に対し、「お客さんを入れての公演などは、まだめどは立たない」と、本格的な活動再開への見通しが立っていないことを明かした。

 音楽関係者は「ライブはエンタメの中で一番最後になるだろう」と予測。大手レーベルには、福岡や名古屋など解除エリアに支社があるが、関係者は「アーティストが稼働したCDリリースイベントを、解除された地域で開催するというのも、まだありえない」と指摘した。

 名古屋や福岡のテレビ局関係者も「状況は変わらない」と明かす。地方局では街ロケ番組が多く存在するが、4月初旬から収録は休止。局関係者は「宣言が解除されたから、明日からすぐできますとはならない」と近日中の再開を否定した。

 タレントが所属する芸能プロ関係者も“業界復活”への見方は厳しい。大手プロ関係者は「東京が解除されて、政府の方針や基準の詳細が分かってから、対応策を考える」と“東京待ち”を強調。「一番怖いのは、タレントやスタッフが感染すること。国が解除したから、大丈夫とはならない」と慎重な姿勢を見せた。

 映画業界も見通しは暗い。新作撮影はストップしているが、大手配給会社関係者は「撮影再開はまだ。新作のスタジオ編集作業も全部止まっている」と言及。また公開延期作が続出しており「2月下旬から100本ほどの新作が待機している。どれを先に公開するかというパズルのような状況」と頭を抱えた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス