NSC大ライブ優勝者は30歳の出戻りのピン芸人・モンデン サラリーマン経て復帰

NSC大ライブで優勝したモンデン(左から2人目。左端はしんや、右から2人目は浅越ゴエ、右端は宇都宮まき)=クールジャパンパーク大阪WWホール
NSC大ライブでネタを披露したモンデン(右。左は宇都宮まき)=クールジャパンパーク大阪WWホール
NSC大ライブで優勝したモンデン(左から2人目。左端はしんや、右から2人目は浅越ゴエ、右端は宇都宮まき)=クールジャパンパーク大阪WWホール
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 吉本興業の養成所・NSCの大阪42期生が28日、クールジャパンパーク大阪WWホールで開催された「NSC大ライブ」でネタバトルを行い、元芸人でサラリーマンを経て“復帰”したピン芸人のモンデン(本名・門田裕貴=もんでん・ゆうき、30)が優勝した。決勝8組がトーナメント形式で争い、最終決戦で日米ハーフの18歳、グレン世紀との対決を僅差で制した。

 優勝の瞬間、喜びをかみしめたモンデンは「おばちゃんみたいな驚き方しかできない」と発した後、「正直、勝てるネタだと思ってやった。1年間、コツコツやってきたんで」と胸を張った。

 1度はあきらめたお笑いの道に戻ってきた。5年前に東京NSCを卒業。女芸人No.1決定戦「THE W」で優勝した「3時のヒロイン」のメンバー・かなで(27)らが同期のモンデンは、1年だけコンビで活動後、サラリーマンに転身。主に営業をこなしたが、「サラリーマンをやってるときの方がおいしいネタができた。そのまま試してみたいと」。

 血が騒いだモンデンは、大阪勤務だったこともあり、大阪NSCに入り直した。当初はコンビを希望したが、周囲との年齢差もネックになり、なかなか相方が見つからなかった。そのうち「漫才より自由度が高いとポジティブにとらえるようになった」と1人で生きる覚悟を決めた。

 優勝特典として、早速この日のうちに「プレミアムフライデーオールナイトライブ」が開催された大阪・なんばグランド花月の舞台出演が決定。さらに、読売テレビ「発見!仰天!!プレミアもん!!! 土曜はダメよ!」(土曜、後4・00)への出演などが決まった。

 決勝で笑いをとったガードマンネタだが、今年の「R-1ぐらんぷり」2回戦で披露した際は落選し、「悔しい思いをした」。R-1ファイナリストの守谷日和(39)、おいでやす小田(41)、ルシファー吉岡(40)ら「渋めで、おっさんを笑わす芸人にあこがれる」と明かしたモンデンの目標は、もちろんR-1制覇だ。

 出たい番組に挙げた「エンタの神様」を見て育った30歳は「ネタを作るのが好き。R-1で優勝を狙えるネタを作っていきたい」と飛躍を誓った。回り道をしたモンデンの、三十路からの再挑戦が始まった。

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