神戸教諭激辛カレーいじめ担当 神戸市教育委員会男性係長が自殺 橋から飛び降り

 神戸市教育委員会総務課の男性係長(39)が9日午前6時15分ごろ、兵庫県芦屋市陽光町の「東灘芦屋大橋」から飛び降り、死亡した。自殺とみられる。

 昨年10月に発覚した、神戸市立東須磨小の教諭の男女4人が、同僚の男性教諭に激辛カレーを無理やり食べさせるなどしたいじめ問題で市教委内の会議の調整に関わっていた。

 芦屋署によると、午前4時10分ごろ、男性係長の妻から「家に置き手紙があり、姿がない」と110番があった。手紙には自殺をほのめかす内容があった。

 捜索していた署員らが、橋の上で男性係長を発見。声を掛けると突然走りだし、橋の歩道脇にある壁を越えて約25メートル下の地面に落下した。病院に運ばれたが、死亡が確認された。同署は「対応に問題はなかった」としており、経緯を詳しく調べている。

 市教委によると、男性係長は昨年4月から総務課勤務となり、教育委員が集まる会議の日程調整や議案の作成を担当。教諭いじめ問題発覚後は業務量が増えていた。7日までは通常通り勤務していた。市教委は同僚らに聞き取りをするなどして業務との関連を調査する。

 現場は大阪湾にある埋め立て地に整備された公園周辺で、東灘芦屋大橋は芦屋市と神戸市の埋め立て地を結んでいる。

 ◆神戸の教諭いじめ問題 神戸市立東須磨小で教諭の男女4人が、同僚の男性教諭に激辛カレーを無理やり食べさせたり、無料通信アプリで別の同僚女性に性的メッセージを送るよう強要したりするいじめを繰り返していた問題。2019年10月に市教育委員会が発表した。被害を受けた男性教諭が兵庫県警に被害届を出し、県警が暴行容疑などで捜査している。いじめの様子を撮影した動画が報道されて社会的関心が高まり、加害教諭4人が有給休暇扱いになったことに批判が出た。神戸市は起訴の恐れがある職員の給与を差し止められるよう条例を改正した。

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