桂かい枝 入門時「文珍さんはすでにフェラーリに乗ってた」

 落語家・桂かい枝(50)が19日、大阪市内で会見し、10月28日に大阪・ABCホールで行われる「桂かい枝独演会」をPRした。

 落語家生活25周年&第13回繁昌亭大賞受賞記念として開催し、かい枝は「自分がだいぶ頑張らないといけない噺(はなし)」として、「屁臭最中(へくさのさいちゅう」「ねずみ穴」「船弁慶」の3席を披露する。

 大阪のおかみさんが活躍する「船弁慶」は、師匠の故5代目桂文枝さんが得意とした演目。かい枝は「ウチの師匠に『一番大事にしている噺は何ですか』と聞いたときに『船弁慶』と答えられた」と振り返り、「ウチの師匠は女形をやらすとピカイチと言われていたし、長屋のおかみさんをやると生き生きしていた。大事にされるのも分かる。(なので)一門としては特別」と気を引き締めた。

 英語落語で知られるかい枝は、25周年の節目について「入ったとき、25年先輩は(桂)文珍さんや(桂)南光さん。文珍さんはすでにフェラーリに乗っておられた。私は10年おちのプリウスにいまだに乗ってる」と笑った。先日、その文珍から大阪・なんばグランド花月の出番で初めてほめられたと告白し「『あれでええねん』って。うれしくて」と頬を緩めた。

 落語会でのトリや中トリも増えてきた。「お客さんに違和感なく、芸人として見てもらえるキャリア、年齢になったかな。声と風貌に説得力が出てくる。(気持ちも)『ウケへんかったらどうしよう』から『どういう風にお客さんに喜んでもらおうかな』に変わってきた」。やる気がみなぎっている独演会へ向け、「25年で、自分の持ってる最大限を見せられれば」と意気込みを明かした。

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