「NHKから国民を守る党」「れいわ新選組」政党要件クリア 諸派初!比例議席獲得

 当選が決まり、ポーズをとる「NHKから国民を守る党」の立花孝志代表=東京・赤坂
 笑顔を見せる、れいわ新選組の山本太郎代表=都内のホテル
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 第25回参院選は22日、全124議席が確定した。安倍政権下での憲法改正に前向きな「改憲勢力」は81議席にとどまり、非改選79と合わせた議席が国会発議に必要な3分の2(164議席)を割った。政治団体「れいわ新選組」「NHKから国民を守る党」はそれぞれ比例代表2議席、1議席を得た。政党要件を持たない諸派が比例議席を得るのは現行制度下で初。いずれも得票率2%を上回り、公選法上の政党要件を満たすことが確実だ。

 れいわ新選組の山本太郎代表(44)は22日早朝、都内で会見し、「山本太郎は議席を失ったが、れいわは大きく前進した」と笑顔を見せた。

 難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者で比例代表特定枠の船後靖彦氏(61)と、生後8カ月で障害を負った重度障害者で同じく特定枠の木村英子氏(54)が初当選。多様な候補者を擁立し、SNSを駆使した選挙戦を展開して生活の引き上げや人権を訴え、支持を拡大した。山本氏によれば、寄付は約4億円集まり、選挙に協力したボランティアは少なくとも3500人に上ったという。

 自身は参院選比例代表立候補者で最多の99万2千の候補者名票を獲得しながら、特定枠の2人が優先的に当選したため落選したが、政党要件をクリアしたことで政党交付金を受けることができ、メディアなどでの露出も増えると“成果”を強調。衆院選に向けて「大きく議席を取る。政権を取りにいく気迫でいきたい。(自身も)出るしかない。誰も切り捨てられない社会を作る」と意気込んだ。

 安倍政権が目指す改憲については「健康で文化的な最低限度の生活をできるようにしないといけないにもかかわらず、地盤沈下させてしまっている。憲法を守っていない勢力での改憲はやめた方がいい」と主張した。

 N国党の比例代表で当選した代表の新人立花孝志氏(51)は22日未明、「本当に責任を感じる。歴史が変わる瞬間だ」と語った。N国党は、受信料を支払った人だけがNHKを視聴できる「スクランブル放送」の実現を掲げ、選挙戦ではNHK批判を展開した。

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