反社会的勢力との闇営業問題で揺れる吉本興業を、またしても激震が襲った。所属するお笑いコンビ「スリムクラブ」（真栄田賢＝４３、内間政成＝４３）が２０１６年、指定暴力団稲川会幹部の誕生会に参加していたことを２８日発売のフライデーが報じることが２７日、判明。吉本は会への参加と金銭受領の事実を認め、スリムクラブを無期限謹慎処分とした。また、コンプライアンスの徹底と反社会的勢力の排除に関する姿勢を「決意表明」として発表した。

　吉本によると、２人は１６年夏、知人である他事務所所属の芸人から飲食店オーナーの誕生日パーティーへの出演依頼を受け、参加して出演料を受け取ったが、稲川会幹部も参加していた。

　事務所関係者によると、雨上がり決死隊・宮迫博之（４９）らによる反社会勢力との闇営業問題を受けて所属タレントにヒアリングを行った際、２人は幹部との“交際”を申請せず。「暴力団のパーティーだとは知らなかった」と理由を説明したという。

　２人は事務所を通じて謝罪。真栄田は「認識が甘く、このような形になってしまったことは、大変心苦しいです。謹慎して、その間に自分と向き合って、少しでも人の役に立てるよう頑張ります」、内間は「この謹慎で自分と向き合い、自分の生き方を堂々と話せる人間になりたいと思います」と、反省の言葉を連ねた。

　吉本では今月、宮迫やロンドンブーツ１号２号・田村亮（４７）らが、過去に大規模特殊詐欺グループの忘年会などに出席していたことが発覚。出演を手引きしたとされるカラテカ・入江慎也（４２）との契約を解消し、金銭の授受を否定した宮迫らを厳重注意としたが、後に金銭授受も判明し、２４日に大量１１人を謹慎処分としていた。

　この際に処分を受けた２７００の八十島宏行（３５）と常道裕史（３６）はこの日、吉本が行ったヒアリングでスリムクラブと同じパーティーに出席していたことが発覚。無期限謹慎処分が下された。