長谷川博己「きっと許して下さった」 明智光秀墓前に20年大河主演を報告

 俳優の長谷川博己(42)が戦国武将の明智光秀役を演じる2020年度のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の取材会が20日、光秀が眠る滋賀県大津市の西教寺で行われ、長谷川が墓前に主演を報告した。役作りを模索する長谷川は「あまり作り込まず、空の状態で埋めて行けたら」と語り、光秀が出世の足がかりにした寺でドラマの成功を祈願した。

 雨が降る中、傘もささずに明智一族と光秀の妻熙子(ひろこ)の墓に手を合わせた。「私が明智光秀をやらせてもらっていいでしょうか、と念を込めました。きっと許してくださったと思います」と神妙な表情。6月の収録開始を前に、光秀役への決意を見せた。

 3月に終了した連続テレビ小説「まんぷく」ではヒロイン福子(安藤サクラ)の夫萬平役で、ラーメン作りから戦国武将への“転身”に「過去のことを捨てると言っちゃなんですけど…忘れなきゃいけない。切り離して全く違う世界に入っている」ときっぱり。

 この日は、1573年の光秀直筆の書状などを目の当たりに。謎が多い光秀の史実を調べれば調べるほど分からなくなると笑う。「正体が分からない。撮影が終わるまでに答えが出るのか…。野望や神秘みたいなものを追って行けたら」と、自分なりの光秀像に迫っていく。

 NHKの落合将制作統括は「運命に翻弄(ほんろう)される中で、光秀はどう変わり変化していくのか。本能寺へ向けて複雑で微妙なニュアンスを表現してほしい」と、戦乱の世で葛藤する“長谷川光秀”の演技に期待を寄せる。

 大河のオファーを受けた際、偶然「まんぷく」の撮影が西教寺の近くで行われ、墓参りしたという。「呼ばれたんだと思う。光秀が信長に引っ張ってもらった出世の出発点。お参りできたことは幸先がいいスタート」と、目前のクランクインを見据えていた。

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