塚本晋也監督 3度目の男優賞に「監督ではあんまり呼ばれません」

 第73回毎日映画コンクールの表彰式が14日、カルッツかわさきで開催され、毎コンでは3度目となる男優賞を「斬、」で受賞した塚本晋也(59)が「3度も呼んでいただいてありがとうございます」と、ユーモラスにスピーチした。

 世界的な映画監督の塚本だが、俳優としても「シン・ゴジラ」やマーティン・スコセッシ監督の「沈黙-サイレンス-」などに大役で出演する売れっ子だ。毎コンでは02年に助演、15年に主演で男優賞に選ばれ、今回も助演で男優賞を受賞。これに対して、監督賞は15年の1度とあって、「監督ではあんまり呼ばれません…」と苦笑いした。

 監督、出演以外にも製作、脚本、撮影、照明、美術、編集などを兼任する独自のスタイルで知られるが「自分の映画ではあまり切り替えません。全ていっしょくた」と説明。

 「演技とはリフレクションだと思っている。スコセッシ監督は、俳優から引き出したい時は相手の俳優に何かを伝えて、目的の俳優から演技を引き出している。素晴らしい方法です。今回は池松壮亮さんと蒼井優さんが本当に素晴らしい芝居をして、自分はお二人にリフレクションしただけ」と、演技術の一端を開陳していた。

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