月組・美弥るりか退団へ 独特の男役の色気で人気

 宝塚歌劇団の月組人気スター美弥(みや)るりかが「夢現無双-吉川英治原作『宮本武蔵』より-/クルンテープ 天使の都」東京宝塚千秋楽の6月9日付で退団することを29日、同劇団が発表した。

 美弥は2003年に入団。花組トップ明日海(あすみ)りお、雪組トップ望海風斗(のぞみ・ふうと)、専科の凪七瑠海(なぎな・るうみ)らが同期で、大きな瞳とスラリとしたスタイル、独特の男役の色気でファンに人気を誇ってきた。

 入団後星組に配属。初舞台から7年目までの新人公演の主演を、最後のチャンスでもぎ取ると「まさか自分がさせていただけると思っていなかったので」と涙の挨拶をしたこともあった。

 12年に月組に組替えし、17年に5期下の珠城(たまき)りょうがトップに就任すると、2番手として支えた。珠城の大劇場お披露目公演「グランドホテル」では、初演時にトップだった涼風真世の役だったオットーを演じた。

 今年は1月には宝塚バウホール「アンナ・カレーニナ」で主演し、耽美さとひたむきさを織り交ぜて丁寧に演じ、不倫ではなく“究極の愛”へと見事に昇華させるなど、男役として完成を見せていた。

 2番手スターの退団は10年に退団した彩吹真央以来。過去には坂東八十助(当時)と83年に結婚退団した寿ひずる、91年退団の朝香じゅんなどがいる。

 美弥の退団公演4月15日の兵庫・宝塚大劇場公演千秋楽、6月9日の東京宝塚劇場公演千秋楽にはサヨナラショーも行われる。

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