今年、新成人となる女優の葵わかな（２０）が、１４日の成人の日を前にデイリースポーツの取材に応じた。２０１７年下半期のＮＨＫ連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを務めるなど注目を集める葵は「若いうちはたくさん寄り道をと思う」と、女優以外にも活躍の幅を広げており、「こういう考え方ができるようになったのは大人になったからかな」と笑顔で語った。

　昨年は朝ドラのヒロインを務め上げ、飛躍した。葵は「一応、皆さんを先導する立場をいただいて、『自分がどういう風に現場にいたいのか』『どういう人が素晴らしい人なのか』と、これまで考えたことのないことを考えました」と明かす。

　「やる前と後で色んなことが変わりました。こうだと思っていたものが１回変わっただけでなく、２回、３回、４回と変わったみたいに変化の大きい日々でした」と、座長の大役を果たしたことでの成長を感じている。

　はたちを迎え、年長の共演者やスタッフらと酒席を共にすることも増えたという。

　「お酒の席で話すことで『この人はこういう風にものを考える人なんだな』とか考え方が見えてきて、それが今すごく勉強になります。すごいポジティブな人がいるとしたら、１８０度違うネガティブな考え方の人もいるじゃないですか。こういうことがたぶん、お芝居するにあたって必要な要素になっていくんだろうと思ったり。そういうものが最近手に入れられて」と、充実感をにじませた。

　映画のナレーションやコント日本一を決める「キングオブコント」のＭＣにもチャレンジした昨年を「第一関門を突破というか、挑戦する分野のはじめの１歩は踏み出せたと思います」と総括。「結果的にはお芝居に帰ってくると思っています。今はどれだけ寄り道をしてもまだ若いので、たくさん寄り道をした方が本当の場所に帰ってきた時に、引き出しの量が違うと思って」と力を込める。

　成人の日を前に「（以前は）寄り道が無駄なことだって決めつけていた気がして。そういう考え方ができるようになったのは大人になったからかなと思いました。今年は挑戦への２歩目が踏み出せるようにしたい。２０１９年も挑戦、チャレンジは続けたいと思います」と目を輝かせた。