小田和正 1年半ぶり“史上最年長ツアー” 熊本地震被災地からスタート
シンガー・ソングライターの小田和正(70)が4日、グランメッセ熊本で公演を行い、40万人を動員する全国ツアー「ENCORE!!」(21会場、48公演)をスタートさせた。
全ての会場がアリーナで、日本人アーティストでは前人未到の“史上最年長ツアー”。冒頭から感極まった表情だった小田は、終盤、こらえきれず涙した。
前回のツアーから約1年半。「きっと帰ってきます」との約束通り、古希を迎えた小田が帰ってきた。
16年4月の熊本地震で大きな被害を受けた益城町で初日のステージに立つと、「もしも次があるなら、何としてでも熊本からツアーを始めたかった」と7500人の観客に語りかけた。
冒頭から時折涙がにじんだ。終盤、“どんなに険しくても この道を信じて行く”と歌う「この道を」を歌い終えると、「涙を見せる予定はなかったんですが……とってもありがたいな、と」と感極まった様子で語った。終演後、小田は涙の理由を「みんなの顔が(見えて)キラキラしてて、うれしかった」と明かした。
当初、空白だった予定を一転、ツアーを決めたのは昨年9、10月ごろ。「ある日、休んでる場合じゃないな、と思って」と述懐しているが、昨年9月、30年にわたり小田のステージを支えた舞台監督が51歳の若さで急逝。この後あたりにツアーを決意したことになる。この日のアンコールでは彼が好きだった「the flag」を涙を浮かべて歌い、追悼した。
年齢を心配するスタッフから、曲数や公演回数を減らすことも提案されたが、拒否。腹筋、ジムでのランニングは欠かさず、1カ月間のリハーサルでは、体重を5、6キロ絞った。引き締まった体で会場中に張り巡らされた全長40メートルの花道を時に走り、「この道を」など3時間、32曲を歌いあげた。
今回の公演の後には、義援金を熊本県に届ける。
