大林監督 常盤貴子との20年越しの秘話明かす

 「第15回シネマ夢倶楽部表彰」の授賞式が5日、都内で行われ、映画「花筐/HANAGATAMI」がベストシネマ賞第1位に輝いた大林宣彦監督(80)が出席した。がん闘病中の大林監督は、「花筐-」にも出演した女優・常盤貴子(45)とともに15周年記念賞も受賞。「映画は素晴らしい発明をしている。『ハッピーエンド』。平和は実現しないが、映画でハッピーエンドを願ってみれば、いつか訪れるかもと」と持論を披露した。

 また、常盤との秘話を明かした。かつて常磐から「私は黒澤(明)監督と大林監督の作品に出たい」と言われたといい、すぐにオファー。ところが、14年の「野のなななのか」でようやく実現した。大林監督は「20年かかった。私の現場はマネジャーなしだから。1人でおいでと言ったら、20年経った」といい、「貴子ちゃんと受賞できてうれしい。貴子ちゃん、良かったね」と目尻を下げた。

 この日、欠席した常磐は「『花筐』はクランクイン直前の監督からの衝撃の余命宣告から怒濤(どとう)の1週間だった。監督の復活劇で事実は小説より奇なりなんだと。監督というのは映画の神様から期待されてる。試練を与えられ、試練を形にしていく。命を削って作った映画のごほうびで、いま賞を受けられてるのかなと。その中に私も携われ、賞をいただけた」とビデオメッセージを寄せた。

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