川地民夫さん死去、79歳 裕次郎さん弟役でデビュー 文太さんと共演作で人気

 菅原文太さんと共演した「まむしの兄弟」シリーズで人気を博した俳優の川地民夫(本名・河地猛)さんが10日午後4時59分、脳梗塞のため死去していたことが11日、分かった。79歳だった。通夜は15日、葬儀・告別式は16日に執り行われる予定。

 デイリースポーツの取材に応じた妻の河地レスリーさんは「2週間前に、昼ご飯を一緒に食べて、ちょっと用事で離れている間に、ソファに座って寝ているのかと思って声をかけたら意識がない状態で、救急車で運ばれました」と明かし、「最期は私と娘でみとることができました。眠るような安らかな顔でした」と話した。

 3年半前と昨年に脳梗塞で2回入院し、細かい血管のカテーテル手術をしていたが「倒れる前は、外にお酒を飲みに行ったり、たばこを吸ったり、元気だった」という。

 川地さんは1938年、神奈川県生まれ。逗子市の自宅の隣に石原家が引っ越してきたことから石原裕次郎さんにかわいがられ、大学1年生の時に日活に入社した。58年に青春映画「陽のあたる坂道」で主演の裕次郎の弟役でデビュー。その後は小林旭(79)、沢本忠雄(82)と“三悪トリオ”として売り出され、さまざまな作品に出演した。

 日活退社後に出演した「まむしの兄弟」シリーズでは、菅原さん演じる主人公・政と川地さん演じる義弟の勝のコンビは大人気に。同シリーズは71年から75年まで9作品が制作された。「仁義なき戦い」(73年)、「新幹線大爆破」(75年)などの作品でも活躍した。裕次郎さんとの縁で、一時は石原プロモーションに所属した。

 06年には俳優生活50周年を記念して「東京港」で歌手デビューも果たした。昨年はBSフジの「クイズ!脳ベルSHOW」にも出演。昨年9月の演出家・テリー伊藤との対談が最後の仕事となった。

 レスリーさんは「たばこのことを言っても頑固で言うことを聞いてくれなくて、自分の好きなように生きた方だった」と最愛の夫の最後をいとおしそうに語った。

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