奇跡のピアニスト・田中菜緒子 メジャーデビュー…初スタンダードアルバム

メジャーデビューを果たした美人ピアニストの田中菜緒子
田中菜緒子のメジャーデビューアルバムのジャケット
2枚

 ジャズピアニスト・田中菜緒子(32)が、初スタンダードアルバム「I Fall In Love Too Easily」でメジャーデビューを果たし、このほどデイリースポーツの取材に応じた。音大出身で世界的なコンクールでの入賞も多数。そんな実力もさることながら、女優としても通用する美貌も持つ見事な才色兼備ぶり。一部から「奇跡のピアニスト」と称されているなどジャズ界では注目株だ。

 田中は福岡県久留米市出身。3歳からピアノを始めた。実家は開業医で、姉が跡を継いだ。「姉は厳しくされていた気がします。私はわりと自由で。小学校高学年から音楽家になりたかった」と早い段階からピアノの道を意識し始めた。その後は、自分も医師の道も考えたこともあったが、大学受験で音大進学を決意。その時から、ピアノ1本の人生を決めた。

 音大では、国際的なコンクールで1位になるなど活躍した。入学当初は、成績は下位だったが高いレベルでもまれ、練習を重ね腕を上げていった。卒業後は音楽の道へ。ただ、活動はフリー。レストランなどで演奏しながら、チャンスをうかがった。

 それまでクラシック系の演奏だったが、さまざまなジャンルのCDを聴いた。そんな中で出会ったのがジャズ。「クラシックは譜面上で完ぺきに演奏するのが条件。ジャズは感覚の部分が多い最初は簡単かな!と思ったけど、奥が深くどんどんハマっていった」と、楽しめる演奏に魅了された。一から勉強し、この世界の奏者として独り立ちした。

 普段の性格はおっとりだが、演奏時は一変する。ジャズの奏者には年上が多い。それでも「気持ちでは絶対に引きません。自分の信念は曲げません。自分を強く持たないと。気弱になったら。音に出てしまう。頑張れば頑張るほど自分を表現できる」と、周囲との調和を大切にしながら、自分を表現する演奏を心がける。

 そんな姿が関係者に認められ、大学卒業から10年でメジャーアルバムをリリースすることに。

 今後は「ジャズを気軽に、より多くの人に聴いてもらえる環境が増えればいいなと思う。そのためにもフェスなどにも出演していきたい」と、自分の演奏を通じジャズの楽しさを伝えていくという。そんな姿に注目だ。

 今月29日には、東京・目黒のブルースアレイでアルバム発売記念ライブを開催する。

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