永井みゆき 平尾昌晃氏との最後の思い出を振り返る…レコーディング時に優しく指導
肺炎のため21日に死去した作曲家・平尾昌晃氏(享年79)の最後のリリース楽曲「蛇の目小紋の女」を歌う歌手・永井みゆき(41)が23日、NHKラジオ第1「日曜バラエティー」(日曜、後1・05)に出演。「とても優しい方でした。突然のことで驚いています」などと心境を語り、追悼の思いを込め、同曲を熱唱した。その後、都内でデイリースポーツの取材に応じた永井は、平尾氏との思い出などを語った。
この楽曲は25周年記念曲の第2弾として4月19日に発売。初めて平尾氏の作品を歌うことになったが、2月のレコーディングに平尾氏はすべて立ち会ってくれた。当時の体調は一進一退で、すぐれない日もあったようだが、そんな様子はみせず「いつも笑顔で優しく指導してくれた。緊張している私に、何度も『大丈夫だから』と声をかけてくれて励ましてくれた」という。
また楽曲のイメージを伝えるため、平尾氏は自らブースの中に入り、この曲を3番まで熱唱したことも。時々、パンやサラダなど自分の好物を「おいしいから」と差し入れてくれたという。
5月31日には、都内で平尾氏が自らプロデュースしたライブにゲスト出演。この新曲を発表するコーナーを設けてくれ、ファンにも歌唱法を伝授するなど、ヒットへバックアップをしてくれた。実はこれが生前の平尾氏が、最後に公の場に登場した時。永井も最後の対面となった。「とても元気だったのに」と嘆いた。
「(新曲で)新しい世界を生み出していただき感謝しています。これからも大事に歌っていきたい」と天に誓った永井。「(平尾)先生とは、これからもお仕事したかったです」と、最後まで悲しみをこらえていた。