渡瀬さん訃報に“9係メンバー”ショック 井ノ原「同志であり恩師」

 映画「仁義なき戦い」シリーズや「南極物語」、ドラマ「十津川警部」シリーズ、「おみやさん」などに出演した俳優の渡瀬恒彦(わたせ・つねひこ、本名同じ)さんが14日午後11時18分、多臓器不全のため都内の病院で死去した。72歳。主役も脇役も自在にこなす演技力で、兄の俳優・渡哲也(75)にはない魅力を発揮し人気を博した。葬儀・告別式などは親族のみで行う。喪主は妻い保(いほ)さんが務める。

 2006年にスタートしたテレビ朝日系ドラマ「警視庁捜査一課9係」で共演した“署員”たちも渡瀬さんの訃報にショックを隠せなかった。

 渡瀬さんが演じた加納倫太郎係長とコンビを組む若手刑事・浅輪直樹役のV6・井ノ原快彦(40)は故人を家族のように慕ってきた。訃報が流れたこの日はMCを務めるNHK「あさイチ」に生出演。悲しみに暮れながらも放送後に、「思い出が多すぎて、今は何から話していいかわかりません。渡瀬さんは僕の同志であり、尊敬する恩師です。これからも変わらず、大好きです」とコメントした。

 9係紅一点の警部補・小宮山志保役の女優・羽田美智子(48)は「渡瀬さんの椅子を見つめながら戻っていらっしゃることを信じて待ちわびていました。また笑顔でお会いできると信じてたのに。ただただ、渡瀬さんのことが大好きで悲しいです」と悲嘆した。

 巡査部長・矢沢英明役の俳優・田口浩正(49)は「現場で渡瀬さんが見てくれている安心感と緊張感。みんなを思いやる渡瀬さんの後ろ姿忘れません。本当にありがとうございました」と語った。

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