藤村俊二さん死去 ドリフ「全員集合」オープニングの振付を担当

 独特の語り口とひょうひょうとした雰囲気で、“おヒョイさん”の愛称で親しまれた俳優の藤村俊二さんが心不全のため、1月25日に亡くなっていたことが1日、明らかになった。82歳。藤村さんは体調不良で2015年12月にナレーションを務めていた日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」を降板し、その後は芸能界を引退状態だった。俳優、ナレーターとして活躍する前は振付師だった。ザ・ドリフターズの大人気番組「8時だョ!全員集合」のオープニングを振り付けたのも、実は藤村さんだった。

 藤村さんはもともとは演出家志望だった。演出家を目指し、早稲田大学文学部演劇学科に入学するも、2年で中退。東宝芸能学校に入った。その後、日劇ダンシングチームに所属するが、ほどなくやめ、渡仏。パリでパントマイムの勉強をしたことが転機となり、振付師に転向。帰国後の1960年代初頭、テレビ局から振付師としての仕事が舞い込み、「-全員集合」、60年代後半に放送され、当時話題となったレナウンCM「イエイエ」などを手がけた。

 故いかりや長介さんの「行ってみよ~!」で始まる「-全員集合」のオープニング、“エンヤーコラヤ”の振り付けは大流行した。

 “出演者”としては、バラエティー番組「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」にレギュラー出演し、とぼけたキャラクターで人気となり、三谷幸喜氏脚本のフジテレビ系ドラマ「総理と呼ばないで」で売れっ子となった。

 ダンディーで洒脱で上品。ひょうひょうとマイペースでいつも笑顔だった。プライベートでは95年に30年以上連れ添った妻と離婚。96年4月に28歳差のタレント(当時)の長尾みか代と再婚。ハワイに旅行し、「看護婦さんを連れて旅行に来てるようなもんです。無謀なことをしないようにしなきゃ」と笑わせるなど、お茶目な人柄も愛された。

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