歌手の郷ひろみ（６０）が１９日、埼玉・越谷サンシティーホールで５０公演に及ぶ全国ツアー「ＮＥＷ　ＷＯＲＬＤ」の初日公演を行い、１４日に心不全で死去した女優・白川由美さん（享年７９）に対して「（離婚した後も）僕の写真を飾っていてくれた」と感謝の思いを語った。

　郷は１９８７年６月、白川さんの長女で当時女優だった二谷友里恵さん（５１）＝現トライグループ社長＝と結婚。女児２人をもうけたが、９８年４月に離婚。０４年には、郷が友里恵さん側を相手取り娘の面会権を巡って訴訟を起こすなど、白川さんらとの関係も途絶えたと思われていた。

　郷はこの日、白川さんの急逝に「心からお悔やみ申し上げます。ある時期、我が子のようにかわいがってくれたいい思い出ばかりがよぎってくる」と語り、「最初の妻とうまくいかなくなってからも、僕の写真を（白川さんの自宅で）目の届くところに飾っていてくれて、本当に思ってくれていたんだなと、本当に感謝している」と秘話を明かした。

　１７、１８日の通夜・葬儀には参列しなかったが「手を合わせに行かないことが、僕の心配りかなと思う。遠くから手を合わせたい」とデリケートな状況で追悼する思いを語った。１２年に白川さんの夫で俳優の二谷英明さんが死去した際には、通夜に参列している。

　友里恵さんは２０００年に「家庭教師のトライ」として知られるトライグループ創業者・平田修氏と再婚した。

　この日はヒット曲「お嫁サンバ」など２０曲を熱唱し、ファン１６００人を熱狂させた。１４年６月に誕生した双子の男児を「去年は朝青龍といったけど、今は引退した横綱みたいに締まってきた」と目を細めた。