がんばろう熊本、復興願い都民も応援

 熊本県を中心に相次いでいる地震を受け、被災地を支援しようと、東京都中央区にある熊本県運営のアンテナショップ「銀座熊本館」には、営業を再開した16日から通常の倍以上の客が訪れ、17日も約100人が行列を作った。熊本県南阿蘇村では11人と連絡が取れず、住人の女性とみられる1人が心肺停止状態で見つかった。安否不明の11人の1人かどうか確認している。14日以降の地震による死者数は計41人。熊本・大分両県では最大19万人を超える人が避難する事態となった。

 「銀座熊本館」では通常、週末の来店客は1日に1200~1300人。地震発生直後から、復興支援を願い名産品を買い求める客であふれ、16日は約3000人、17日はさらに多くの人が訪れたという。あまりの混雑に店頭では入場規制が行われ、約100人が行列を作る時間帯もあった。

 熊本県東京事務所の成尾雅貴次長(57)によると、同店では約1000種の県産品を販売しているが、すでに馬刺しや野菜など、生鮮食品を中心に売り切れが続出。成尾次長は「生鮮品は毎日、熊本から輸送していたので…。現在はとても新たに仕入れられる状況ではないので、輸送ルートの確保は直近の課題です」と話した。

 さらに「まずは災害救助というのが大事。復興というものにシフトするのはちょっと…という時期だと思っています」と現況を説明。成尾次長は今月1日、熊本から赴任したばかりだけに、「東京で地震があるかもしれないという覚悟で来たんですが、まさか地元が…。職員は皆、後ろ髪を引かれる思いで、休みなく業務に取り組んでいます」と表情をゆがめた。

 店内には義援金を集める募金箱も設置され、買い物客が次々に高額紙幣を投入。成尾次長は「皆さまのご支援は、本当にうれしいことです」としつつ、「願わくば、一過性で終わらずに…。復興というとかなり時間がかかると思いますので、これから先も『銀座熊本館』をご愛用いただくことが、間接的にも復興支援につながるのかなと思います」と切実な思いを吐露した。

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