ゼミ生4人死亡 尾木教授 心のケアも

 長野県のバス転落事故でゼミ生4人を亡くした尾木直樹・法政大教授(69)が、共同通信の取材に「決して風化させずに、『命の大切さ』の意味を伝えることが教員である僕の役割」と語った。事故から1週間の22日にインタビューに応じた。

 ゼミ生20人のうちツアーに参加しなかった10人は今、「無理に明るく振る舞うなど精神的なバランスを崩したり、(事故に遭わなかった)自分を責めたりしている」という。尾木氏はこの間、負傷したゼミ生を現地に見舞い、残りの学生の心のケアにも追われた。

 教え子4人の死という事実はあまりに重い。自身も「言葉が消えて出てこなくなったり、文章が書けなくなったり、パニックを起こしている」という。

 それでも取材に応じたのは「報道は『命の大切さ』などと簡単に言ってはいけない。(犠牲者一人一人が)リアルにどういう子だったのか伝えてほしい。みんなには、いかに命が尊いか分かってほしい」との思いから。尾木氏はまた、「(今回のような)バス会社が存在する日本の問題を社会全体で考えてほしい」と訴えた。

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