萩原さん急死、まゆ美夫人涙も気丈に…
俳優の萩原流行さん(享年62)がバイク事故のため亡くなってから一夜明けた23日、都内の自宅前で、女優の萩原まゆ美夫人(63)が取材に応じ、心境を明かした。美容室に向かう萩原さんと玄関先で別れたのが最後だったといい、瞳を潤ませながらも「まだ実感が湧きません。短い間に濃密に生きて終えたな、と思います」と気丈に振る舞った。
まゆ美夫人は1時間以上にわたって、最愛の夫を失った心境を語った。淡々と、努めて冷静に、しかし声は震え、目は潤んでいた。
22日午後6時ごろ、萩原さんは美容室に向かうため、バイクにまたがった。「気をつけてね」と声をかけると、萩原さんは「うん」と笑顔を返した。それが最後の姿だったという。
「雨が降り出した時間だったので、心配してLINEを入れていたんですが、返事がなかったので、どうしたのかなと思っていたんですが…」
警察から連絡が入ったのは同7時半ごろ。2回目の連絡で亡くなったことを知らされ、都内の病院で変わり果てた姿の夫と対面した。ともに、うつ病と戦いながらの夫婦生活。「心を開かなかった人ですが、42年間一緒だったので、夫婦漫才のような感じでした。実感は湧きません」と気丈に語った。
最近はバイク事故を繰り返して起こし、落ち込んでいたという。萩原さんは就寝前と起床後に服薬していたが、事故との因果関係については否定。「騒がれたまま逝ってしまった。あの人らしいな」と故人をしのんだ。
30年前から互いの死後については話し合っているといい、萩原さんの“遺言”を尊重する。「お墓はいらない」「公表しない」などの約束があり、葬儀は未定ながら親しい関係者のみで行うという。
「あの人は天真らんまん。横暴と言う人もいるかもしれないけれど、一流の俳優でした」と“俳優・萩原流行”をたたえていた。