仲間由紀恵、森光子さんの魂受け継ぐ

 女優の仲間由紀恵(34)が、2012年に亡くなった女優・森光子さんのライフワークだった舞台「放浪記」(15年10月14日~11月10日、東京・日比谷のシアタークリエ)に主演することを9日、製作の東宝が発表した。仲間は、森さんが61~09年まで演じ続けた作品の復活という大役を担うことを決意。伝説の舞台で、森さんの“魂”を受け継ぐ。

 森さんが48年間主演し、国民栄誉賞をもたらした「放浪記」。歓喜の「でんぐり返し」を見せる主人公の林芙美子役は、森さん以外のイメージが湧かないほどだが、仲間はあえてこの高い壁に挑む。

 製作の東宝は、昨年11月10日の森さんの一周忌が過ぎた頃から「放浪記」の復活を計画。仲間サイドには同年12月に出演依頼があり、数日後には「ぜひ取り組みたい」と快諾した。実は他にも候補者がいたが、仲間だけが“大名跡”に尻込みしなかったという。

 仲間と森さんが生前から親交があったことも、出演の決め手となった。2人は05年にNHKのドラマ「ハルとナツ 届かなかった手紙」で初共演。07年には、仲間主演の舞台「ナツひとり 届かなかった手紙」に森さんが声だけで出演。この時、仲間は森さんから「脚本を信じて、ナツとして生き続けなさい」と助言されたという。今年5月にはフジテレビ系のドラマ「森光子を生きた女」で、仲間が森さんを演じるという縁もあった。

 「放浪記」上演中にも、仲間は森さんの楽屋を何度も訪問。当時、森さんは関係者に「彼女は舞台に対しても意欲がある」と話していたという。森さんの“魂”を受け継ぐ形となった仲間は命日の11月10日に、京都にある森さんの墓に参り、出演を報告する。

 新しい「放浪記」は東京を皮切りに、大阪・新歌舞伎座、名古屋・中日劇場、福岡・博多座でも上演され、約100公演が予定されている。東宝は仲間にも長期にわたって林芙美子役を任せる意向。仲間は、9月に俳優の田中哲司(48)と結婚したばかりだが、新婚ムードに浸っている暇はなさそうだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス