「ラジオ体操第１」の号令を、方言や外国語で収録したＣＤ「ラジオ体操第１　お国言葉編」（テイチク）「ラジオ体操第１　ご当地版」（コロムビア）が、相次いで発売された。

　テイチク盤は、沖縄県石垣市新川地区で方言伝承のため作られた「スマムニラジオ体操」を聞いた関係者が「いろいろな言葉で作れば面白い」と津軽弁、英語版などを制作し１１年から配信開始。ＣＤにはギニア語、イタリア語、関西弁、山形弁なども収録した。

　コロムビア盤も、東日本大震災で被災した宮城県石巻市で、地域コミュニティー再生のため行われている方言の「おらほのラジオ体操」がきっかけ。「お国言葉で作れば地域の連帯感が生まれる」と全国１１パターンを制作、収録している。

　両社とも「今後も新たな言葉での制作を考えている」という。方言盤でラジオ体操を行う事業所やコミュニティーもあり、今夏は“方言ラジオ体操”が広まりそうだ。