中村雅俊が作曲した被災地の新校歌披露

 宮城県出身の俳優・中村雅俊(62)が、東日本大震災で被災した同県東松島市の2小学校が統合して4月に誕生する市立鳴瀬桜華小の校歌を作曲し、21日に児童や保護者にお披露目した。児童らとともに歌い、「長い間歌い続けて」と呼び掛けた。

 校歌の題名は「花になろう」。桜や鳴瀬川のせせらぎ、雪など四季の表情を静かなメロディーにのせた。中村は「心と心が夢でつなげるように明日へ咲かせる花になろう」など復興への思いを込め、作詞家の松井五郎氏とともに東松島を歩いて仕上げた。

 鳴瀬桜華小は浜市小と小野小が統合するもので、浜市小は震災で校舎が大きな被害を受けたため、小野小を間借りして授業を行っていた。小野小で2校の児童ら約250人を前にギター片手に校歌を披露した中村は「子どもの笑顔が親にも元気を与える。どういう曲を作るか悩んだが、子どもたちの純粋な歌い方に心を打たれた」と感無量の表情。小野小5年の相沢真恋さん(11)は「やわらかくてやさしい感じの曲と思った。新しい友達と歌いたい」と話した。

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