橋下市長 朝日の取材拒否“解除”

 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は20日、「週刊朝日」が自身の出自に関する記事の連載中止を決めたことを受け、17日から拒否していた朝日新聞の取材に応じる意向を表明した。この日午前にツイッターで「ノーサイドだ」と記した後、遊説先の熊本市で、記者団に「もう取材拒否の話ではない」と答えた。

 橋下氏は「どういうプロセスであの企画が通ったのか。反対を唱える雰囲気はなかったのか」と週刊朝日をあらためて批判。その上で「今後どんな説明をしてくるのかは分からない。その説明が不十分なら言論でまた戦う」と述べ、週刊朝日側に対し、掲載経緯の説明責任を果たすよう求めた。記事はノンフィクション作家佐野眞一氏と取材班による「ハシシタ 奴の本性」。16日に掲載が始まった。

 橋下氏は17日、「血脈主義に通じる極めて恐ろしい考え方だ」と批判し、朝日新聞出版の親会社である朝日新聞社からの取材拒否を表明。朝日新聞出版は19日に「同和地区などに関する不適切な記述が複数あり、このまま連載の継続はできないとの最終判断に至った」として2回目からの掲載を中止すると発表。朝日新聞も同様の謝罪コメントを出した。

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