全英女子制覇の桑木志帆 両親へ深い感謝「いろいろな景色を見せてあげたいなと思っていた」
「ゴルフ・AIG全英女子オープン・最終日」(2日、ロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC=パー71)
桑木志帆(23)=大和ハウス工業=がメジャー初優勝を果たした。2位から3打差を追いかけ、70をマークして通算5アンダーで首位に並び、エスター・ヘンゼライト(ドイツ)にプレーオフで競り勝った。女子のメジャー制覇は、日本勢7人目で8度目。全英女子ではメジャーに昇格した2001年以降、19年の渋野日向子、昨年の山下美夢有に続いて3人目の優勝となった。今季も主戦場とする日本ツアーで通算5勝を挙げており、今回が米ツアーでの初勝利となり、優勝賞金150万ドル(約2億3700万円)を獲得した。
桑木は、父の正利さん、母の浩子さんの前で快挙を成し遂げ「いろいろな景色を見せてあげたいなと思っていた。優勝を目の前で見せられたのが一番うれしい」と、両親への深い感謝を口にした。
4歳からゴルフに親しんだのは、正利さんが練習場に連れて行ったのがきっかけだった。さまざまな大会で鍛え、14歳で中国女子アマチュア選手権を制するなど順調に成長。プロになってからは、同行する正利さんが各コースの資料を自作し、18ホール全ての細かいデータや気づいたことを書き込んで共有した。「本人にプラスになればいいなと思って付けていた」。全ては娘の成長を願ってのことだった。
正利さんは2023年に脳梗塞を患い、69歳の今は全試合を現地で見られないが、絆の強さは変わらない。「親の言うことは聞かない。特に、私の言うことは」と苦笑いしつつ「気遣ってくれていることは確か」と目を細める。競技の母国で最高の結果を見届け「自分のゴルフをやっていた。あまり焦ることもなく、いつもの通りのゴルフだった」と23歳のまな娘をねぎらった。
