松山英樹 痛恨14番トリプルボギーで首位と8打差22位 悪夢のロストボールで伸ばし切れず「欲が出てしまった」
「米男子ゴルフ・ベイカレント・クラシック・レクサス・第3日」(11日、横浜CC=パー71)
28位から出た松山英樹(33)=LEXUS=は5バーディー、1トリプルボギーの69で、通算4アンダーの22位となった。前半三つ伸ばしたが、14番でロストボールから痛恨のトリプルボギーを喫した。東京五輪金メダルのザンダー・シャウフェレとマックス・グレーサーマン(以上米国)が通算12アンダーで首位。65だった米沢蓮(パルコホーム)が7アンダーで日本勢トップの10位につけた。
松山の表情がこわばった。痛恨のトリプルボギーが響いて69にとどまり22位。降りしきる雨の中でのプレーに、「思った以上に雨が強くて寒かった。距離感とかが難しかった」と悔しがった。
前半は4、6、9番でバーディーを奪う好スタート。しかし「首位と6打差が見えた。あと二つ、三つ伸ばして終われたら」と、逆転優勝への道筋が脳裏によぎった14番で悪夢が待っていた。ティーショットが大きく右にそれて、まさかのロストボール。パットもショートし、7打をたたいてしまった。この日は5バーディーを記録しただけに、「14番はすごくもったいなかった。欲が出てしまった。いろんなことを考えて打ってしまって残念」と何度も首を横に振った。
首位とは8打差。前身のZOZOチャンピオンシップ21年大会以来の優勝には黄信号がともるが、「チャンスがあるかと言われたら難しいですけど、60台前半のスコアを競るようにしたらチャンスがあるんじゃないかな」と前を向く。日本開催の米ツアーで、第一人者が最後まで全力を尽くす。


