大槻智春が首位浮上 昨年賞金王・金谷相手も崩れる気配なし 思い出の大会で2年ぶりV決める
「男子ゴルフ・ANAオープン・第3日」(20日、札幌GC輪厚=パー72)
ツアー3勝の大槻智春(35)=真清創設=がボギーなしの6バーディーで66と伸ばし、通算16アンダーの200で2位から首位に浮上した。前日トップの金谷拓実は69で回り、2打差の2位に後退した。さらに1打差の3位に67だった石川遼と、64を出した宋永漢(韓国)が並んだ。稲森佑貴は通算12アンダーの5位、蟬川泰果は11アンダーの7位にいる。前年覇者の岩崎亜久竜は4アンダーの52位。
およそ2年も勝利から遠ざかっている大槻は、昨年の賞金王金谷との競り合いにも崩れる気配がない。2日連続してボギーをたたかず66を重ねる安定感が光る。ついにトップを奪い「スタート時は(金谷と)1打差あった。しっかりついていこうとしたら、いつの間にか自分が引っ張っている感じになった」と、余裕の笑みさえ浮かべた。
パー4の1番は残り110ヤードの第2打をピンそば1メートルにつけてバーディー発進。ショットには切れがあり、パー5の5番は残り195ヤードの距離から難なく2オンに成功した。17番ではバンカーから50センチにぴたりと寄せるなど観衆を沸かせる快打の数々で伸ばした。
2022年の今大会では石川をプレーオフで下して優勝している。今回も開幕前から「ここはいい思い出がある」と相性の良さを口にしていた。2打リードで迎える最終日へ向け「しっかりと準備して臨みたい」と、短い言葉で気合を入れ直した。





