女子ゴルフ 厳戒クマ対策で1日遅れの無観客開催 爆竹鳴らしカートやラジオ設置、地元猟友会が警戒も 選手は各自でクマ研究
「女子ゴルフ・明治安田レディス・第1日」(18日、仙台クラシックGC=パー72)
大会直前にクマの出没情報があったため初日が中止となり、無観客で3日間に短縮された大会が開幕した。賞金は75%に減額される。20歳で新人の荒木優奈(Sky)と、通算2勝目を狙う佐藤心結(ニトリ)がともに63で回り、首位に並んだ。小祝さくら、吉本ここね、入谷響ら8人が66で3位。米ツアーから一時帰国し、出場した勝みなみは75で112位と出遅れた。
クマ出没の異例事態により、観客を入れずに1日遅れの開幕となった。緊張感を持ったままプレーを開始した選手も多く、影響は大きかった。
66をマークして首位と3打差の3位スタートとなった脇元華は、クマの生態についても調べたという。「開催すると聞いた時は『やるの?』ってびっくりした。クマ、いるじゃんって」。万一に備え、コース内の各所に避難用のカート36台が用意されたものの「クマは時速50キロより速く走るらしい。カートより速いですよね」と不安そう。ショットの後、歩きながら山を見て警戒していたという。
69で回った新人の都玲華も、ネットでしっかりクマ対策を研究してきた。「見かけても大きな声を出さず、じっとしているのがいいらしい。でも、できるかな」。2日目は、首位と6打差の36位から上位を目指す。
所属先の明治安田の主催大会となった勝は、地元猟友会が警戒にあたっていると聞き「安心してゴルフをできた」と感謝した。米ツアーから帰国参戦となったが75と振るわず、112位。無観客開催の大会を盛り上げるため、2日目の奮起を誓った。
主催者は朝夕にコース外周で爆竹を鳴らして、ラジオを8台設置するなど安全対策を取った。





