佐久間朱莉が大逆転V 今季3勝目 ツアー最高額GETで今季獲得賞金1億円、生涯3億円突破 賞金女王へ「もっと稼ぎたい」
「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・最終日」(29日、カメリアヒルズCC=パー72)
首位と1打差の2位から出た佐久間朱莉(22)=大東建託=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算11アンダーで今季3勝目を挙げた。ツアー最高額となる5400万円の優勝賞金を手にし、今季の獲得賞金は1億円を超え、生涯獲得賞金も3億円を突破した。1打差の2位は菅沼菜々(25)=あいおいニッセイ同和損保、さらに1打差の3位に河本結、岡山絵里が続いた。
大逆転勝利で、佐久間がビッグマネーを手にした。前半を終えたところで通算9アンダー。首位を走る菅沼に3打差をつけられていた。しかし初優勝を含む2勝の経験値が、佐久間のゴルフの懐を深くしていた。
「ボギーを打っても慌てなくなった」と、前半は2度のバウンスバックで踏ん張る。さらに、菅沼が走っても「人と比べないようになりました。『自分がこうしたい』というところにフォーカスできている」と慌てずホールを重ねていった。
迎えた15番パー3。1打先を行く菅沼がパー。佐久間はピン左5メートルに乗せ「あそこは大事なパットと分かっていた」とラインを読み切って、バーディーをもぎ取り、ガッツポーズも飛び出した。
結果、16番でボギーを打った菅沼を逆転。それでもパー3を除く14ホールでフェアウエーを捉えたのがわずかに5度と、ティーショットが不安定な中、必死に耐え、チャンスを待ち続けた末に届いた3勝目でもあった。
2日目、600万円の賞金がかかった13番パー3では惜しくもホールインワンを逃し、「あと10センチ。600万円が…」と半べそ?だったが、実に9倍となって優勝賞金が転がり込んできて「ラッキー!」と笑った。今季1億円、生涯3億円も突破したが「もっと稼ぎたい。将来家族ができたら大きな家に住みたいな」というプランを描く。
近い目標は「賞金女王になるため今季5勝することとメジャーで勝つこと」。目を見張るような成長曲線を描き続ける佐久間には、高望みではない。その先に待つさらに進化した姿も、想像を超えてきそうだ。