池田勇太 復活気配 手術後復帰初戦は首位と5打差の16位発進「去年より全然マシ」

 「男子ゴルフ・ミズノ・オープン・第1日」(23日、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 今季初戦を迎えた池田勇太(38)=フリー=が4バーディー、1ボギーの69で回り、首位と5打差の16位とまずまずのスタートを決めた。昨季、14季連続で守っていたシードを喪失し、故障にも悩まされていたかつてのツアーのエースが、3月の手術後復帰初戦で復活の気配を漂わせた。64で回ったともに日大出身の堀川未来夢、阿久津未来也が首位。昨年大会を制した平田憲聖は、2打差の5位と好発進した。

 久々の“池田節”には前向きさが宿っていた。14季連続で維持していたシードを昨季に手放し、悩まされていた顎痛の治療で、歯を削る手術が今年3月に終わったばかり。さまざまな不安が残る中、23年11月以来、半年ぶりとなる今季初のレギュラーツアーを好位置で滑り出した。

 「自分の中に自信がまだないのもあるけど…。そりゃ、そうだよ。今年の1試合目の初日なんだから。だけど、それにしたって去年よりは全然マシだね」

 19年大会Vの資格で今大会は出場している。だが、復帰を決めたのは、大会のわずか1週間前だった。もう痛みはないとはいえ、「今の状況を見極めようと思って」と見切り発車でコースに戻ってきた。練習再開は1カ月前で、本格的な打ち込みも2日に1回のペース。長く戦線を離れていたことで、今は18ホールが長く感じるという。「朝イチと同じ状態で回りきるにはまだまだ」と体力面は万全ではない。

 術後は文字通り体が変わった。肩の高さが以前より2センチ低く、腕の長さも変化。グリップを握っただけで感覚に違いを覚えるが、感触は悪くない。「ミスをするとしたらこうだよねというのが、自分の体と伝達できている。その方向に体が動いている」。特にパターを含めたショートゲームには、ここ最近にはなかった安定感をつかんでいる。

 ツアー通算21勝の輝きを取り戻すために、新たなスタートを切った。それでも、復帰直後の今は優勝という高望みはしない。「明日も一緒。まだまだそういうことが言える状況ではない。自分がクリアしなきゃいけないヤマは山ほどあるから」と、目の前の課題を見据えている。

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