天本ハルカ ツアー初V 黄金世代15人目の優勝 8番から5連続!バーディー合戦制した

 優勝を決め、ウイニングボールを手にギャラリーの声援に応える天本ハルカ
 マッサージチェアなど優勝副賞と共に笑顔の天本ハルカ
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 「女子ゴルフ・パナソニック・オープン・最終日」(28日、千葉県浜野GC=パー72)

 首位タイから出た天本ハルカ(25)が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算19アンダーでツアー初優勝を遂げた。畑岡奈紗、勝みなみ、渋野日向子ら1998年度生まれの黄金世代では15人目の優勝者。5度目のプロテストで合格した苦労人が大会のトーナメント記録を塗り替え、激しいバーディー合戦を制した。史上3人目の3週連続優勝が懸かった竹田麗央(21)=ヤマエグループHD=は、通算16アンダーで5位だった。

 涙のない、笑顔満開の初優勝だった。後続に2打差をつけ、プロデビュー3年目で初優勝。天本は「今年の大きな目標だった初優勝ができた。うれしい」と晴れやかな表情で喜んだ。

 一時は首位と1打差以内に10人以上が競り合う混戦。ここから、8番パー3で約8メートルのバーディーパットを決めて抜け出した。12番まで5連続バーディー。9番パー5の50センチなど、ショットがカップの近くに次々と寄っていった。

 「前半から調子が上がってこなかったが、8番で長いのが入って流れに乗ることができた」。2位と1打差だった17番で2メートルのバーディーパットを決め、右手で小さいガッツポーズをつくった。

 2021年11月のプロテストに5度目で合格。直後の最終出場予選会(ファイナルQT)は32位で一定数の出場機会を確保。23年はポイントランキング43位でシードをつかんだ。黄金世代と呼ばれる同学年の選手たちが次々と優勝を飾るなか、男子の元賞金王で2001年のマスターズ4位などの実績を持つ伊沢利光に師事。「言葉よりも、見て学ぶことが多い」と技術に磨きをかけてきた。

 今季の9試合で平均ストロークは69・8161、パーオン率は77・1717でともに2位、パーセーブ率は89・8990で3位と安定感がアップ。最終日前日の土曜の夜には師匠から「今週はいいゴルフができている。楽しんで。グッドラック」とLINEが来て元気をもらった。

 ゴルフと無縁の家庭で育ち、幼少時から母・結子さんと2人で目指してきた夢をかなえた。「最高の恩返しができた」と言って、また笑った。

 ◇天本ハルカ(あまもと・はるか) 1998年7月23日生まれ、福岡県出身。8歳でゴルフを始める。福岡・第一学院高では九州ジュニア選手権2位。2021年秋のプロテストに5度目の挑戦で合格。23年はポイントランキング43位で初のシードを獲得し、今季は同ランキング5位と躍進した。162センチ、58キロ。

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