松山英樹 逆転で2年ぶりV 圧巻3連続バーディー3回 マスターズへ弾みアジア勢単独最多9勝目

 米ツアー通算9勝目を挙げた松山(ゲッティ=共同)
 最終ラウンド、通算17アンダーでホールアウトした松山英樹(右)=共同
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 「米男子ゴルフ・ジェネシス招待・最終日」(18日、リビエラCC=パー71)

 首位と6打差の7位から出た松山英樹(31)=LEXUS=が、9バーディー、ボギーなしの62と猛チャージ。通算17アンダーの267で、2位に3打差をつけ、逆転優勝を果たした。22年1月のソニー・オープン以来の勝利で、米ツアー8勝の崔京周(韓国)を超え、アジア勢単独最多の同ツアー9勝目。賞金400万ドル(約6億円)を獲得した。世界ランキングは23年3月以来の20位に上昇し、4月のマスターズ・トーナメントでの3年ぶり2勝目へ大きな弾みをつけた。

 直近2年の苦戦がまるでうそかのような復活ぶりだった。松山は最終18番のパーパットを沈めると、グッと右手を握り締め早藤キャディーと笑顔の握手。首痛から始まった雌伏の時を乗り越えて「もう優勝できないのではないかと思ったので、こうして優勝できてうれしい」と久々の勝利の味をかみしめた。

 6打差大まくりの逆転劇。スタートの1番から3連続バーディーで飛び出すと、その後は9番までパーを並べ、後半に大爆発した。10番は3メートル、11番はグリーン左ラフからピンそばに寄せる絶妙なアプローチ、12番は14メートルのロングパットをねじ込んだ。2度目の3連続バーディーで気づけばトップの背中を捉え、「上が伸びていない。チャンスがあるかな」と逆転Vが頭によぎった。

 圧巻だったのが3度目の3連続バーディーだ。15番パー4、残り189ヤードからの第2打は高弾道の放物線を描き、グリーンに着弾。カップから10センチにつけ、自分にとことん厳しい松山も「完璧」と自賛する一打で流れを作ると、16番パー3もエース寸前のベタピン。17番のバーディーでVを手中に収めた。

 韓国のレジェンド・崔京周(韓国)の米ツアー8勝目を抜き去り、アジア勢単独トップの9勝目。それも、名門リビエラCCで強豪集う格上げ大会での1勝は価値が高い。下降の一途をたどっていた世界ランキングも、55位から11カ月ぶりの20位へ回復。「9勝目ができたので2桁(勝利)に乗せたい」と早くも次の勝利を見据える。

 1月半後には、さらなる大舞台が控える。「いいプレーが今週できたことを自信に変えて、マスターズまでにしっかり高めていければ」と松山。よみがえった日本のエースが、もう一度世界の頂点を目指していく。

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