ジャンボ尾崎が男女国内ツアーの空洞化にぼやき「危機感持ってんのかな」

 男子ゴルフで日本ツアー最多94勝のレジェンド・尾崎将司(77)が4日、千葉市のジャンボゴルフアカデミーで「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」に参加。セレクション後に報道陣の取材に応じ、国内ゴルフツアーの現状に自身の見解を述べた。

 近年、国内ゴルフツアーにおける世界的な立ち位置で、男女間の格差があることは否めない。女子は世界最高峰の米ツアーで畑岡奈紗、古江彩佳などが活躍し、さらに今季から本格参戦する稲見を筆頭に、毎年のように国内から新たな選手が挑戦。多数の女子プロが海外でも優勝争いに絡んでいるが、この現状をジャンボは必ずしも良く思っているわけではない。「ずいぶん海外志向が強いね。ビッグネームが結構向こうに行っちゃうじゃん。いなくなると寂しくねえか。ちょっとその辺の危機感、日本女子プロ協会(JLPGA)は持ってんのかな」と国内女子ツアーの空洞化を危惧した。

 一方で、米ツアーにおける日本の男子プロは、昨年まで松山の孤軍奮闘に近い状態だった。今季から久常がツアーメンバー入りしたが、これまではなかなか米国から吉報が届かず。スポットで参戦した国内のトッププロが、予選通過も一苦労する魔境の米ツアーに「男子は世界的なレベルが高すぎるから。向こうのトーナメントのテレビを見てたってすごいもん。体といい、迫力といい、あれじゃ勝てねえ」と舌を巻く。

 ただ、世界で戦うために、海外に挑戦する若手の男子選手も増えた。ジャンボも若いうちから海を渡ることには「もちろん(良いこと)だよ」と否定はしない。ただ、男子も外向きのトレンドによる、国内ツアー空洞化の問題がつきまとう。

 国内ツアーの賞金ランキング上位3人には欧州ツアーの参戦権が与えられる。欧州経由で米ツアーメンバー入りを果たした久常のように、これからは日本、欧州とステップを踏んで米国に、という流れができあがる可能性も考えられる。

 男子も女子もトッププロが海外流出する近年の傾向。入れ代わり立ち代わりでニューヒロインが登場する女子ツアーは盛り上がりを維持しているが、今季の男子ツアーは昨年よりも3試合減と苦しい状況を強いられている。往年は男子ツアーを引っ張ってきたジャンボも「脚光を浴びるような選手が少ないからな。日本の男子ツアーも(試合が)少し減ってきたんだろ?。男はなあ、頑張ってもらいたいなんて言ったって、どうにもならないんだもん」と現状になげいた。

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