金子駆大3位発進「一撃でシード取りたい」 親友・久常のフランスOP優勝に刺激「追いつきたい」

 「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第1日」(12日、茨木CC西C=パー70)

 若い世代が初日を大いに盛り上げた。金子駆大(21)=フリー=は4バーディー、1ボギーの67をマーク。初の日本オープン選手権で、初日3位と好発進を決めた。東北福祉大4年の岡田晃平は66で首位。昨年の蟬川泰果に続くアマチュアVを狙う。さらに3週前のフランス・オープンを制した久常涼は68の6位と、21歳の3人が上々のスタートを切った。蟬川泰果は31位、A・スコット(オーストラリア)は58位。また、ツアー通算5勝の松村道央はスタート時間の勘違いによる遅刻で失格となった。              

 友人から届いた朗報に続けるか。21歳の金子が予選会突破から挑む初の大舞台で、堂々リーダーズボードの上位に立った。3週前にフランス・オープンを制した同学年の久常とは小学生からの付き合い。「うれしいっすね。自分も頑張らないと」。メジャータイトル奪取の好機が巡ってきた。

 この日はアイアンがうなりを上げた。自身の1Wの調子が悪く、ティーショットから積極的にアイアンを握りフェアウエーキープを心がけた。「意外と自信があったというか、タフなセッティングは好き」と日本オープンの難コースに臆することなくチャンスを量産。4、6番ではともに5Iで第2打を4メートルにつけてバーディーを奪うなど、気持ち良くスコアを伸ばしていった。

 仲が良かった久常と今週は練習ラウンドをともにした。「すぐに勝つとは思っていたけど、あっちで先に勝つとは」。今や時の人となった友人に欧州のゴルフ、文化、食事などの近況も聞いた。「今まで流れで生きてきたんで、あまり目標はないけど」と言うが、海外志向は持ち合わせている。「早く追いつきたい」と、いつかは同じ舞台で戦うことを目指している。

 背中を追いかけるために、まずは目の前のビッグトーナメント。現在賞金ランク80位で、残り少ない試合数でシード安全圏を確保するには絶好の舞台。勝てば5年シードも手に入る。「今週は大きいので一撃でシードを取りたい」と強い覚悟をにじませた。

 ◆金子駆大(かねこ・こうた)2002年9月4日生まれ。名古屋市出身。3歳からゴルフを始め、2016年の中部ジュニアで優勝すると、同年の日本ジュニアで2位。通信制のルネサンス豊田高校に進学し、ゴルフに励む。20年10月にプロ転向し、21年4月の中日クラウンズでツアーデビュー。177センチ、83キロ。

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