服部雅也 プロデビュー戦で1打差2位浮上 蝉川世代また新星「先を行かれた。追いつきたい」

 16番でグリーンのラインを読む服部雅也
 アプローチショットを放つ服部雅也
2枚

 「男子ゴルフ・中日クラウンズ・第2日」(28日、名古屋GC和合C=パー70)

 5位から出た服部雅也(22)=フリー=が5バーディー、2ボギーで2日連続の67をマークし、通算6アンダーで首位と1打差の2位に浮上した。66で回った星野陸也が通算7アンダーで単独首位。1打差2位に服部雅と岩田寛、堀川未来夢、初日首位の金田直之が並んだ。3打差6位に蟬川泰果ら5人。石川遼、中島啓太、金谷拓実は通算2アンダーの13位で決勝ラウンドに進んだ。

 最上位にある自分の名前がうれしかった。「リーダーズボードは見ていた。うれしかった。気持ち良かった」。服部雅が初々しく振り返ったのは無理もない。昨秋プロ転向し、今大会がツアーデビュー戦。堂々の2位で決勝ラウンドに進んだ。

 前半は2バーディー、2ボギー。後半は11、12番のパー4でいずれも2メートルを沈めて連続バーディーとし、15番パー5でも1・5メートルを決めて三つ伸ばした。

 ショットがピンに絡んだだけでなく「つけるところがよかった」。飛距離290ヤードのドライバーが得意だが「メリハリをしっかり」と刻むべきは刻んだ難コースを攻略した。

 月曜日の練習ラウンドで、ツアー通算31勝の片山晋呉と同組になった。「ああいう人ほどピンを攻めない。強い選手はピンを攻めるイメージだったが『(グリーン)センターでいいよね』と」。2006年大会を制した永久シード選手と「初めてしゃべった」というラウンドで得たものを本番でも実践した。

 今季下部ツアー2試合は予選落ちで、今週の目標だった「賞金を稼ぐ」は達成。初めてゴルフで得たお金は「これから稼げるか分からないので貯金しておく」というが、残り2日間のプレー次第ではビッグマネーを得られる可能性はある。

 何より蟬川泰果や中島啓太と、すでにツアーで勝っている同級生に肩を並べるチャンスだ。「完全にちょっと先を行かれた。追いつきたいとは思う。ここまで来たら頑張りたい」と闘志を燃やした。

 ◆プロデビュー戦優勝なら日本選手初 1999年の日本ゴルフツアー機構発足後では、2016年にツアーメンバー登録1試合目で関西オープンを制した趙炳旻(韓国)が最速。プロ1戦目の服部雅が勝てばこれに並び、同時に1973年のツアー制度発足後400人目の初優勝者となる。日本選手では、松山英樹が13年つるやオープンをプロ2戦目で制している。

 ◆服部雅也(はっとり・まさや)2000年10月26日、愛知県岡崎市出身。ゴルフ場を経営する祖父の影響で、8歳からゴルフを始めた。岡崎城西高から中部学院大に進み、4年生だった昨年は愛知県アマ2位、岐阜県学生ゴルフ優勝。秋にプロ転向し、予選会は3次敗退でQTランク131位。今年3月の中部アマプロゴルフ優勝で資格を得た今大会がアマ、プロを通じて自身初のツアー出場。174センチ、69キロ。

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