「女子ゴルフ・ＫＫＴ杯バンテリン・レディース・最終日」（１６日、熊本空港ＣＣ＝パー７２）

　双子の姉・岩井明愛（あきえ、２０）＝Ｈｏｎｄａ＝が２位から出て２バーディー、２ボギーの７２でラウンドし、通算７アンダーで逆転でツアー初優勝を果たした。妹で昨季２勝の千怜（ちさと）に続く勝利はツアー史上３組目の姉妹優勝で、双子では初めて。ともにトッププロとして活躍する姉妹の素顔を担当記者が紹介する。

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　二卵性双生児だが顔はそっくり。今は姉がショートカットで長髪の妹と見分けがつくが、中学生時代はどちらも髪が長かった。ある日、クラスを入れ替わってみると、「授業が始まってしばらくすると『おまえ誰だよ』と先生に怒られた（笑）」と明愛は振り返る。

　性格はコツコツ型の千怜に対して、明愛は「ああ見えて繊細」と父の雄士さん。母の恵美子さんは「保育園の頃、新幹線の写真を見て細かいところまで上手に絵を描いていた」。心優しく、映画やテレビドラマを見て泣いてしまうのが姉だ。

　２人で「海外で活躍できたらかっこいいね」と話してきたが、今は岩井家の目標になった。「具体的には全然計画していないが、家族でいずれ挑戦しようよと話している」と雄士さんは言う。

　これまでは海外遠征費を工面する見通しが立たず、一度も出たことのない全米女子オープン日本地区予選に今年初めてエントリー（５月２９日、千葉・房総ＣＣ房総）。壮大な夢に着々と近づいている。（デイリースポーツ・ゴルフ担当　足利　渉）