女子ゴルフ 菅沼菜々が100万円を日本パラスポーツ協会へ寄付 現役アスリートでは初

 「日本パラスポーツ協会への寄付寄贈式」に出席した菅沼菜々
 「日本パラスポーツ協会への寄付寄贈式」に出席した菅沼(左から2人目)
 「日本パラスポーツ協会への寄付寄贈式」に出席した菅沼菜々(左)
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 女子ゴルフの菅沼菜々(22)=あいおいニッセイ同和損保=が8日、日本パラスポーツ協会に昨シーズンの獲得賞金から100万円を寄付した。都内のあいおいニッセイ同和損保本社で寄贈式が行われた。同協会によると現役アスリートからの寄付は初めて。

 菅沼は昨季ツアー初優勝こそならなかったが、2度の2位を含む15度のトップ10入り。年間ポイントランキングで8位に入り、賞金も8619万8649円を獲得した。

 菅沼自身も不安症の一種である広場恐怖症を抱え、自由に乗り降りできない新幹線や飛行機などの公共交通機関を使うと、動悸(どうき)がしたりパニック状態になったりする。このため自家用車で行ける全国を転戦し、北海道や沖縄県開催の大会には出場できずにいる。

 そんな状況もあり、日頃からパラアスリートに親和性を感じ、同時にリスペクトしている菅沼。「所属のあいおいニッセイ同和損保がパラスポーツを支援していることを知り、私にも何かできないかと寄付させていただいた。私も広場恐怖症がある、それ以外の障害を抱えている選手を応援した気持ちもある」と説明した。

 3月のツアー開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディースは沖縄県で行われるため、自身の今季初戦は第2戦の明治安田生命レディース(3月9~12日、高知・土佐CC)を予定。現在は100ヤード以内のショットの精度向上や、昨季パーオンホール、1ラウンド当たりとも5位だったパッティングのさらなるレベルアップを課題に練習に取り組んでいる。

 今季の目標については「優勝したいが、今後を考えたら何度も優勝したい」。寄付は今回限りでなく、今後も自身の応援グッズの収益金と賞金の一部を継続して同協会に寄贈する方針。そのためにはゴルフで結果を出し続けなければならないが「毎年でも大丈夫」と力強く宣言した。

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