川崎春花 19歳でツアー2勝目!畑岡、宮里、笹生に続く史上4番目年少記録

 ティーショットを打つ川崎春花
 通算15アンダーで優勝し、喜ぶ川崎春花
2枚

 「女子ゴルフ・延田グループ・マスターズGCレディース・最終日」(23日、マスターズGC=パー72)

 ルーキーの川崎春花(19)=フリー=が5バーディー、2ボギーの69で通算15アンダーとし、9月の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯に続く2勝目を挙げた。19歳175日でのツアー2勝は、畑岡奈紗(18歳254日)、宮里藍(18歳262日)、笹生優花(19歳71日)に続く4番目の年少記録。初日から首位を守ってきた河本結は70と伸ばしきれず、65で回った佐藤心結とともに1打差の2位となった。

 最終18番。1打差で終えた河本、プレーオフを待つ佐藤が見守る中で、約50センチのウイニングパットを沈めた。4日間、ほとんど感情を出さなかった川崎は、照れくさそうに大院大高の同級生、森田彩聖キャディー(19)とハグ。初優勝は無欲の勝利だったが、「今回は、始まる前から優勝を意識していた。その中で優勝できた」と重圧をはね返した。

 はんなり、おっとり。古風な雰囲気をまとう典型的な京女が、ひとたびコースに出れば戦闘モードに入る。この日は1番で3パットをたたくボギーも、2番は2打目でピン横1・5メートルにつけてバーディーパットを沈めた。

 後半12番で再び3パットのボギー。「両方(1、12番)ともパー5で情けない。特に後半は大事なところで自分に幻滅した」。しかし、13番で4メートルのパットを決めて2度目のバウンスバック。怒りにほんろうされず、パット前に一口水を飲んで「怒りをパワーにしている」と明かした。

 リーダーズボードが見えた15番で襲ってきた緊張感は「キャディーと会話できたので緩和された」と振り返る。初勝利は森田キャディーが新型コロナ感染で帯同できず、「一緒に勝ちたい」という思いも支えになった。

 勝利に一人うれし泣きした森田キャディーは「(一緒に)泣いてほしかった」と拍子抜け。川崎は「笑っちゃいます」と噴き出した。憧れの上田桃子のように「強いゴルファーであり続けたい」と願う19歳。その道をたくましく歩み始めた。

 ◆川崎 春花(かわさき・はるか)2003年5月1日生まれ。京都市出身。7歳から父と姉の影響でゴルフを始め、吉川なよ子プロに師事。大院大高では19年に全国高校選手権団体優勝。20年関西高校選手権は個人、団体優勝。21年日本女子オープン11位。同年11月のプロテストに合格し、今年8月末のステップアップツアー、山陰ご縁むす美レディースで優勝。今年9月に日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝。158センチ、51キロ。

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