奥山友梨 いきなりデビュー戦4位発進 4連続バーディーに「フワフワして大丈夫かなって」

 「女子ゴルフ・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯・第1日」(8日、城陽CC=パー72)

 昨年6月のプロテストに合格し、今大会がプロでのツアーデビュー戦となった奥山友梨(21)=チェリーヒルズGC=が7バーディー、2ボギーの67、5アンダーで首位と2打差の4位と好発進した。菅沼菜々が7アンダーで単独首位。1打差2位にメジャー2連勝がかかる山下美夢有、種子田香夏がつけた。石井理緒が奥山と並び4位。3打差6位に前年覇者の稲見萌寧、初のメジャー制覇を目指す上田桃子ら12人。

 誰よりも戸惑ったのは奥山自身だった。出だしの1番パー5で3メートルのフックラインを沈めると2番は5メートル、3番はカラーからウエッジでチップイン、4番は6メートルを決めて4連続バーディー発進した。

 「全然落ち着かなくて。フワフワして大丈夫かな?って(笑)」

 プロとして初めて出るツアーの試合が大舞台。スタート前は「意外と緊張しなかった」というのに、自分の好プレーで「変な感じでドキドキしてしまった」と振り返った。

 古江彩佳や西村優菜、吉田優利らと同じ2000年度生まれ。熊本国府高では結果を出せず、卒業後は私生活から変えようと兵庫県のチェリーヒルズGCの寮で1人暮らしを選択した。「実家では本当に何もしていなかったので親のありがたみが分かった。ゴルフでも自分で判断が速くなった」。今ではマーボー豆腐が得意料理だ。

 19年に1度目のプロテストは1次で失敗。当時はドライバーが曲がって自信を失い、ゴルフをしたくないほどだったが、簡単に熊本に帰りたくなかった。「とりあえずプロテストを頑張ろう」と2度目で合格。この日は連続ボギーもあったが「ボギーが出るコース。気にせず、まあいいか」と挽回した。

 チェリーヒルズでの19年大会は高校の先輩、小貫麗のキャディーだった。「だいぶロケットスタートなのであしたから心配。いきなり優勝はできないと思うので上を目指したい」と控えめだが、予選会突破からの優勝なら初の快挙になる。

 ◆奥山 友梨(おくやま・ゆうり)2000年10月1日生まれ。熊本市出身。ゴルフ好きの父・計さんの影響で10歳でゴルフを始める。熊本国府高では大里桃子や田中瑞希の2学年後輩。卒業後は現所属のチェリーヒルズGC(兵庫県)で単身、武者修行し、昨年6月のプロテストに2度目の挑戦で合格。家族は父、母、弟、妹。得意クラブはロングアイアン。趣味はお菓子作り。身長154センチ。

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