【田村尚之プロ】最高の経験となった全米シニアオープン

 全米シニアオープンに出場してきました。結果は80、71の通算9オーバー、86位で予選落ちでしたが、さすがはシニア世界最高峰の舞台、本当に何もかもが最高でした。

 開催コースは、ペンシルバニア州のソーコンバレーCC。練習ラウンドしてみての感想は、コースは完璧な仕上がり。ただ、450、470ヤード台のミドルホールの連続で距離が長く、グリーンの傾斜やうねりも強く、非常に難しい印象です。

 攻略方法としては、まずはティーショットをラフに入れないこと。ラフに入れると、ボールが洋芝にすっぽり入るので、順目などのよほど良いライでない限り、非力な私はショートアイアンしか持てません。無理すると、5ヤードほどしか飛ばない、或いは左右にしか飛ばない感じです。

 予選ラウンドは、アメリカツアー3勝のダフィー・ウオルドーフ選手、2勝のジョナサン・ケイ選手とのペアリング。なかなか手強い選手です。

 初日は午前4組目の早いスタートでしたが、初日の午前は雨で、私はボールが左に飛んでラフに入ることも多く、非常に苦労しました。雨でボールが右に飛びやすいだろうと思って、必要以上に左を向いてしまっていたようです。

 2日目は天気も回復し、私のゴルフも回復しました(笑)。帯同キャディーのホリエモン(堀江貴文氏)のライン読みも正確で、「逆目なんで結構切れそうですね」とか、他の選手のキャディーが選手に伝えるラインも耳打ちしてくれます。

 インを2アンダーで折り返し、1番もバーディーで3アンダー。予選通過ラインも見えてきました。ところが3番でティーショットを1メートルほどラフに入れて、うまく出せなくてダボになりました。ただ、自分としてはドライバーを持ったことに悔いはありません。

 前回の全米プロシニアで一緒に練習ラウンドしたランガー選手とも話ができたり、優勝したハリントン選手の最終日の練習を10メートル後ろから観察できたり、また色々な素晴らしい体験をさせて頂きました。本当に行って良かった!ホリエモン、ありがとう!

 ◆田村尚之(たむら・なおゆき)1964年6月24日生まれ。廿日市市出身。修道中時代に関西ジュニアで優勝。高校、大学ではいったんゴルフを離れ、東京理科大卒業後、マツダ勤務時代に再開。現在は呉市の河商に勤務する。アマ時代の主な成績は日本ミッドアマ優勝3度、日本オープンベストアマなど。倉本昌弘プロの勧めでプロ転向を決意し、13年プロテストに一発合格。シニアツアー通算2勝。173センチ、65キロ。家族は妻と2子。長女は中国放送の田村友里アナウンサー。

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