「男子ゴルフ・東建ホームメイト・カップ」（３１日開幕、東建多度ＣＣ名古屋＝パー７１）

　昨年１０月のブリヂストン・オープン以来、約半年ぶりとなるツアー復帰戦に臨む石川遼（３０）＝ＣＡＳＩＯ＝が開幕前日の３０日、オンラインで取材に応じた。石川は昨年１０月下旬に米国で米下部ツアー予選会に出場。帰国後の自主隔離期間中に不適切な行動があったとして、日本ゴルフツアー機構から１カ月間の出場停止処分を受けていた。

　復帰戦を翌日に控えて「また前に進めるということで感謝の気持ちを持って、一打一打をかみ締めながら楽しくやりたい」と心境を語った。今大会は無観客開催だが「本当にご迷惑、ご心配をおかけした方がたくさんいる。まずはしっかり地に足をつけ、淡々と丁寧に一打一打向き合うことしか考えていない。大好きなゴルフをやれることに感謝の気持ちでいっぱい。その気持ちを持ってプレーします」と抱負を語った。

　ゴルフの状態は「あまりビシバシいっている感じではない」と明かす。「キーポイントはアイアンショット。少し遠くからグリーンを狙うショットと近めからピンを狙うショットがキーになる」と挙げた。

　米ツアー挑戦については「今は考えていない。メンタル的、フィジカル的にもやるべきことがたくさんある。長い目でしっかり見て、特に体の部分でしっかりつくらないといけない」と今後を見据え、今年は日本で自身の課題に取り組む方針だ。また国内ツアーでも試合を優先せず、筋力、スピードをシーズン通して維持すべく出場試合数を調整していく考えを明かした。

　前日２９日は練習ラウンドを行ったが、この日は腰の違和感と右手首痛のためコースには姿を見せず、治療と回復に専念。「そんなにたいしたことはない。明日は大丈夫だと思うし、すごく楽しみにしています」と軽症を強調した。予選ラウンドは池田勇太、Ｃ・キムと同組で回る。