古江彩佳がV 賞金女王見えた!“直接対決”制し1位稲見と約397万円差肉薄

 最終日、ホールアウト後に同組の稲見萌寧(左)とハグをする古江彩佳
 優勝杯を手に笑顔の古江彩佳
 最終日、7番のティーショットを放つ古江彩佳
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 「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・最終日」(7日、瀬田GC北コース=パー72)

 単独首位から出た賞金ランキング2位の古江彩佳(21)=富士通=が3バーディー、ノーボギーの69で回り、通算16アンダーで逃げ切った。2週ぶり今季6勝目、ツアー通算7勝目を飾った。賞金ランキング1位の稲見萌寧は3打差の2位で、古江とは約397万円差に縮まった。9アンダーの3位に西郷真央、さらに1打差の4位に上田桃子、大里桃子、青木瀬令奈が入った。前週優勝の渋野日向子は7アンダーの7位、賞金ランキング3位の小祝さくらは6アンダーの10位だった。

 盤石の強さが光った。“秋女”の古江がやっぱり勝った。最終18番、短いウイニングパットを決めるとガッツポーズはなく、四方に会釈を繰り返しながら喜びをかみしめた。「関西で優勝できたのは本当にうれしい。ジュニアの頃に見に来たコースで優勝できたのもうれしい」と笑顔がはじけた。

 賞金女王を争う稲見と2打差でスタートしたが、2日連続ノーボギーと隙のないゴルフを展開。最終的に3打差に広げ、“直接対決”を制した。前日64%だったフェアウエーキープ率は2日目と同じ100%。「フェアウエーに置かないと私のゴルフは始まらない。そこが一つの目標で、1ホール1ホールできた」。ラウンド中はリラックスして笑顔も見られたが、各ホールのティーショットでは集中力を発揮した。

 パーオン率も前日の78%から89%に上昇。無理にピンを狙わず、上りのパットを残すことを心掛けて安全に攻めた。ほとんどが1メートル弱とストレスのないパーパットでスコアを落とすことはなかった。

 7月に海外メジャーのエビアン選手権に出場し、4位と大健闘。最終日同組のミンジ・リー(豪州)がパーセーブを重ねながら、勝負どころでバーディーを決めて優勝した。「カッコいいなと思った。パーセーブが本当に大事だと思わせてくれた」と自身のゴルフにも反映させるようになった。

 直近4戦3勝と秋は無類の強さを誇る。賞金ランキング1位の稲見と9月時点で最大約7248万円あった差は約397万円まで肉薄。「差がついている時はもう無理かなと思ったけど、ここまで来られたのはうれしい。これで満足しないように自分のベストを尽くしたい」と表情を引き締めた。

 今季残り3試合は前年成績が優勝、優勝、2位と得意コースが待っている。「いいイメージはある。頑張っていきたい」。賞金女王争いは事実上、稲見とのマッチレースの様相を呈してきた。東京五輪代表切符は譲ったが、秋に強い古江がリベンジを果たす勢いだ。

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